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普及の現場から

各地でさまざまな普及活動を行っている皆様から寄せられたご報告の中から、一部をご紹介します。公民館で、学校で、お祭り会場で……さらには海外でも海の上でも!
皆様からの「現場報告」投稿は大歓迎です。JCBLまでどしどしお寄せください。

普及の現場からバックナンバーはこちらです。

佐賀市の小さなプレーヤー

佐賀市には地元のブリッジ会はなく、月に1回、長崎・佐賀・福岡の有志が集まってブリッジの会を行っています。佐賀在住のインストラクターもいないため、私は長崎から毎月教えに通っています。

5年前の夏に、会場にしていた公民館の企画「夏休み子ども祭り」の、ダンス・落語・お菓子教室・手話・浴衣の着付け等のプログラムの中で「トランプゲーム」として参加し、夏休みの1日2時間のちびっこ体験教室を開きました。集まった20人はほとんどが小学校低学年で、私も含めた3人で5テーブルの子どもたちにブリッジを指南しました。その中の小学2年生の1人の少年が、その後佐賀の例会に来てくれるようになりました。

当初はまだ2年生でしたし、全員大人の中でただ1人の子どもでしたので、ダミーになったら部屋を1周して机の下にもぐり込んだり、切り札狩りを教えたら「リンゴ狩り~!」とふざけたり…でしたが、ハンドの絵札点の計算は早く、プレーでは絵札だけでなく、「9」や「8」の行方も考えていたり、ビッドが競り合っても、エスカレートすることなく程良いところで降りたりと、「えっ!すごい!」と思う場面も数々ありました。

いつも例会が彼のスイミングと重なって、月1回2時間程度の参加でしたが、ブリッジが一体何なのかもご存知ないお母様が「楽しみにしているから」と毎回送迎してくださり、続いてきました。そして、6年生になった今年の1月、福岡ブリッジプラザのマスターポイント△100の競技会に、私と組んでプラザデビューをしました。プラザのマネージャーさんからは「小学生のプレーヤーは初めて」と言われ、小さな注目の中、私は「最後までちゃんとプレーしてくれるかしら」と心配をしていました。プレーでは、オポーネントの「6NT」に、少しだけ不敵な笑みを浮かべながらダブルをかけ、ディクレアラーをぎょっとさせることもありました。そのボードはディフェンスが未熟でメイクされ、ご愛敬でしたが、きちんとしたディフェンスをすれば落とせたかもしれないハンドでした。また、初めてのブリッジメイトに大変興味を示し、ちょっとやらせてみたら、(私には)目にもとまらぬスピードで正確に打ち込み、私はびっくり。当日の成績はかろうじて50%をクリアし、まずまずでした。中学生になると生活も変わると思いますが、これからも何とか続けてくれればいいなと思っています。

今、佐賀にはその彼を加えて、小学3年生の女の子が2人、それぞれのママと参加してくれています。4人で1テーブル、ペアを替えながら1時から5時まで、休憩も入れずにみっちり楽しんでいます。よく集中力が続くなと、こちらが感心しています。ビディングボックスを使いたがり、ミニブリッジは早々に卒業して、見よう見まねでビッドを競い合ったりして楽しんでいます。

私は、ちびっこにもブリッジを楽しんでほしいと切に思い、興味を持った子は逃がしたくない(?)と思うのですが、例えば大学生にはそれぞれの大学で教えるマニュアル、大人についてもそれぞれのお教室でレッスンプログラムがあると思うのですが、子どもにはどのようなプログラムがいいのか…、毎回が試行錯誤で、いまだに逡巡しています。

(2017年4月、長崎県、M.S.様)

アブダビのブリッジ部活動報告

アラブ首長国連邦の首都アブダビにありますブリッジ部の活動報告をさせていただきます。

私が入部しました頃はメンバーが11人ほどで、1テーブル出来るかぎりぎりの集まりでしたが、2015年頃には最高の28名の部員数となりました。
長いこと日本企業のゲストハウスで活動させていただき、開催場所の心配はありませんでしたが、2011年3月以降、ゲストハウスでの活動が出来なくなり、メンバー宅での開催となりました。プリントを見たり、質問したり、お茶も飲みながら、にぎやかなブリッジをしております。
年1回トーナメントを開催、普段にはない緊張感を持ちながら、日々の練習の成果を出すべく、参加者はプレイをしました。試合後には、ハンドの検証をして、よかったこと、悪かったことなどを話し合いました。
活動場所は数年後に以前使わせていただいたゲストハウスに戻ることが出来ました。少しずつメンバー数も増え始め、また、赤ちゃん連れのメンバーも増えてきました。
学生時代にディレクターもされたことのある男性駐在の方がアブダビに来られ、週末に練習会を開催、ご指導をうけたことが何度かありました。
今現在(2016年12月)、メンバー数が19人、そのうち、赤ちゃん、子どもさんのいるママさんが半数となっています。海外駐在地でのブリッジ活動ということで、ほとんどの方が、2~3年で入れ替わります。
とても若く、明るく、楽しいムードを持ち続けてブリッジをしているのが、アブダビブリッジ部です。

アブダビにある外国人のブリッジ活動にも少々触れさせていただきます。
2010年頃は、ADIBG(Abu Dhabi International Bridge Group)とWIAD(Wemen in Abu Dhabi)のブリッジグループがあり、ホテルを会場にそれぞれ活発に活動していました。それぞれのグループにはコーディネーターまたはディレクターがいますので、パートナーがいなければ探してもらえますが(参加してしばらくしてからわかったことです)、パートナーを見つけて来てくださいと言われ、とても敷居の高いグループでした。ベテランばかりで、最高29ボード?したこともありました。20年、30年近く駐在している人たちも多くいますが、中高年女性ばかりで、若い人はほとんど見かけませんでした。
2015年にWIADの水曜グループが、人数の激減で、とうとう廃部となりました。
同じ頃、AWN(American Wemen Network)というグループがホテルを会場にしてブリッジをしているのを見つけて、そこにも参加するようになりました。ここは一人でふらりと行けて、初級、中級あたりの方々がプレイしています。このグループも残念ながら人数が減り、ホテルでの開催が出来なくなり、今ではメンバーの家での開催となっています。
男性が集まれるブリッジ会場は、20数年前は何か所もありました。その頃は日系企業の男性プレイヤーも多くいらっしゃいました。2015年夏頃に、唯一残っていましたADCOの会場も残念ながら無くなってしまいました。

(2016年12月、アブダビ、K.M.様)

長崎でのコントラクトブリッジ普及の取り組み

長崎にはいくつかコントラクトブリッジクラブがありますが、高齢化にともない年々プレイヤーの数が減少、新規に始めようという方がいても、常設会場もないし、系統だって教えて下さる方もいなかったので、なかなか続かないという状況が続いていました。私自身は10年前に初めてこのゲームを長崎の坂井さんより教えてもらい、そのおもしろさにはまってしまったのですが、私の後輩はいつまで経っても現れず、このままでは数年後にはなくなってしまうのではないかという危機感がありました。

なんとかしたいという思いで、2年前に長崎市の市民活動応援のプログラムである長崎伝習所に「姉妹都市交流の活性化」「試合と観光を兼ねての来訪者を増やす」「能力トレーニングによる市民の活性化」を3本柱として応募し、コントラクトブリッジ塾を発足しました。2014/2015の2年間限定で長崎市から財政支援を受け、市の広報誌を使って塾生を募集。JCBLの清水映樹氏より大学で実施された講座資料も提供していただき、全15回の入門講座を開催し新人育成に取り組みました。
しかしすぐに問題点が、、、
まずは大学生向けのテキストでは「進行スピードが速過ぎ」「内容が濃過ぎ」でほとんどが高齢者の新人さんにはついていけないことが判明、テキストを作り直し、全25回に改編(週1回で半年がかり)、しかしそれでも1回の講座を受けただけで理解できる人は少なく、2年目には講座をDVD化、無料貸し出しして自宅で自由に復習できるように、さらにYoutubeの利用も無料でできることがわかり全講座をアップすることにしました。
正直言うと、同じことを何度も教えるのには疲れ果てていたので、これはなかなか良いアイデアでした。新人さんに一から教えるのはどこでも大変だと思いますので、活用して新人育成に役立てていただければ幸いです。
Youtube内の検索で長崎・コントラクトブリッジなどの検索ワードで探すと見つかります。見つからなければ下記タイトルを全部入れてください。
Vol.30以降は本年中に順次アップしていく予定です。

https://www.youtube.com/?gl=JP&hl=ja

Vol.01 コントラクトブリッジについて
Vol.02~03 アンブロッキング / エスタブリッシュ
Vol.04~06 フィネス1 / フィネス2 / フィネス3
Vol.07~08 サードハンド / セカンドハンド
Vol.09~10 トランプ1 /トランプ2
Vol.11 メジャーオープン
Vol.12 メジャーオープンのリビッドとその後
Vol.13 ラフィングバリューとレングスポイント
Vol.14 マイナーオープン
Vol.15 アンバランスハンドとストロングハンド
Vol.16~17 1NTオープン / オーバーコール
Vol.18~19 テイクアウトダブル / ウィーク2
Vol.20 競り合いのビッド オーバーコール・ダブルその2
Vol.21~22 オープニングリード / 2NT+blackwood
Vol.23~24 Vul-nonvul / プリエンプティブオープン
Vol.25~26 ストロング2 / トランスファー
Vol.27~28 ネガティブダブル / 4thスーツフォーシング
Vol.29 リバースrenew
Vol.30 ディフェンステクニック① カモン・ノンカモン
Vol.31 プレイテクニック① アボイダンス
Vol.32 プレイテクニック② でディクレアラーの「ダック」
Vol.33 ディフェンステクニック② ディフェンダーの「ダック」

Vol.01~25は長崎伝習所コントラクトブリッジ塾で、
Vol.26~は長崎コントラクトブリッジ研究会で作成しています。

(2016年12月、長崎県、Y.U.様)

東大授業のご報告(12月25日)

東京大学授業「考える力を養う/コントラクトブリッジ」は、ロバートゲラー教授が担当して今年で11年目にあたります。ガイダンスを1回、プレイを5回、ビディングを5回、実戦練習を2回の割合で授業を行って基礎を学び、最終回の授業を競技形式で行います。12月25日(日)に四谷ブリッジセンターにて学生20人が参加した秋学期の最終回の授業模様をご報告します。

1ラウンド8ボードの3ラウンドをパートナーをくじ引きで決めて、カルカッタのIMP方式で行いました。大学キャンパスとは違う場所での授業に最初はおとなしめだった学生たちでしたが、競技の途中経過が発表される試合形式だったこともあって、結果の良し悪しに一喜一憂しながらだんだんと白熱していきます。朝11時から夕方18時までに1ボード15分にペースで、多少のポストモーテムも交えながらひとつひとつのビッドやプレイに熟考が続き、かなり力が入りました。
ビディングボックスの使用や競技結果の印刷されたリザルトの確認など初めての体験も多い中、試合進行はスムーズでした。他のテーブルと比較することの意味や、スコアの数字の意味を理解し、自分の順位までも考慮に入れてプレイしている学生の様子に感心しました。ビッドで高いレベルを競るか競らないか、ゲームに乗るか乗らないかなど、ポイントを腰で据えて考える様子は、あたかもブリッジ歴のかなりあるプレイヤーのようでした。そのあたりは、東大生というポテンシャルの高さに加えて、ブリッジの授業をきぼうして参加しているという意欲や適性の表れでもあると思いました。
気になる学生の皆さんの腕前は、13回にわたる授業と予習復習の宿題を経て個々の差はあるものの、それなりのフィットを見つけて相場に近いプレイ結果のことが多く、全体的に確かで予想以上のものでした。
微笑ましい光景としては、結果の良くなかったハンドの疑問点をパートナーやオポーネントにぶつけて4人で考えたり、リダブルメイクした瞬間に思わずパートナーとハイタッチしたりするなど、学生らしさを感じました。

今年度でゲラー教授が勇退され、来年度からは浅井潔教授が担当されます。
ゲラー先生、長い間お疲れ様でした。

(2016年12月、東京都、H.T.様)

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