ゲームを楽しんだ後は
自宅に戻って夫婦で反省会
「夫がブリッジを始めてくれて、本当にうれしいんです。試合後は自宅に帰って、夫婦でハンドコピー(その日プレイした手札の一覧表)をチェックして試合を振り返ったりもしています」
ヒサさんのほうがブリッジでは先輩だったので、元也さんの戦い方で「どうして、そのカードを出したのかしら…」と、ハンドコピーを見ながらつい言い過ぎることもあったとか。
「始めた当初は、試合に出ても全く歯が立たなかったんですが、ちょっと我慢して続けていると、だんだんと試合運びや他の人がどんなカードを持っているかがわかってきて、面白くなってくるんです。将棋や碁は、強い人は常に強く、初心者はまず勝てません。麻雀は偶然性が大きい。ブリッジはこれらの中間の感じ。上級者はやはり強いが、時々は初心者が勝つこともあります。自分たちのレベルに応じて決めた目標(コントラクト)に挑戦する。しかもその目標を決める相談(ビッド)には、わずか38単語しか使えないという制約、偶然性と必然性の程よい塩梅…。初心者でもブリッジを楽しめるポイントってこういうところにあるんではないでしょうか」(元也さん)
「この1年で彼は多少上達したので、今では夫婦でペアを組んで、余り心配せずに試合を楽しめるようになりました(笑)」(ヒサさん)
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