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(ビギナーの声 vol.6)

エディタ

 
欧米の社交界ではコントラクトブリッジは教養の一つ。ゲームに興じながら、同じテーブルを囲む人たちを深く知ることができ、そこから本当の人と人とのつながりが生まれるからかもしれません。そんなブリッジの魅力に着目し、JCBLから講師を招き、講習会をスタートさせたのが古都・鎌倉にあるサロン「ロザリウム」。豊かな教養とゆとりある生活を楽しむ方々の間で、ブリッジファンが広がりつつあります。
 

 

ブリッジは身につけるべき教養の一つ。サロンに講師を招いて、ブリッジを習う

「エチケットと社交術を身につけ、誰とでも豊かな会話ができるのが紳士であり淑女。コントラクトブリッジはまさに社交のための教養の一つです」と話す、小林朋子さん。主宰するサロン「ロザリウム」では、月に一度、日本コントラクトブリッジ連盟(JCBL)から紹介された講師を招き、ブリッジの講習会を開いている。

講師を務めるのは、ベテランプレイヤーでもあり、カルチャースクールや大船ブリッジセンターでも講習会を受け持つエレガントな伊達愛子先生。ブリッジ講習会は、先生の講義からスタートし、本日のテーマはオープニングリード。講義の間、盛んに質問が飛びかい、かなり熱が入っている様子がうかがえる。
今回参加されたのは、小林夫妻のほか3夫妻。“夫婦そろって”が社交の基本だと、サロニエールである小林さんが考えているからだ。

「夫婦単位で楽しめる趣味はテニスやゴルフなどスポーツには多いけれど、室内ゲームではブリッジが最適ではないでしょうか。年齢や体力に関係なく、一生続けられるところも大きな魅力のひとつだと思います」

講義の後はいよいよ実践。
夫婦でペアを組んでゲームを楽しむ


伊達先生からオープニングリードの基本を教わった後は、いよいよ実践。先生の指導を受けながら、2つのテーブルに別れて競い合う。2テーブルのチーム戦で、1番テーブルのNSと2番テーブルのEWがチームメイト、2番テーブルのNSと1番テーブルのEWがチームメイトで同じ手をプレイし、結果で勝敗を決める。4人しかいない時はラバーブリッジで遊ぶのが伝統的なブリッジ。たびたび映画にも登場するやり方だ。 気心の知れた仲間うちだから和気藹々。
「ロザリウム」のサロニエール
 
「ロザリウム」のサロニエール
       小林朋子さん
ご主人の俊一さん
「古来、西洋ではサロニエール(サロンを開く女性)の個人的なサロンに集い、優雅な時を過ごしながら教養を伝授してきました。そんな場を日本でもつくりたいと、鎌倉の自宅にロザリウムを開いたのです」と、小林朋子さん。西洋社交界に慣れ親しんだ彼女が「身につけるべき教養の一つ」と位置付けているのが、コントラクトブリッジ。ご主人の俊一さんの協力のもと、講師を招き、ロザリウムでの講習会をスタートさせた。
ロザリウム
http://www.rosarium.org/index.html
 
 

講義の後はいよいよ実践。夫婦でペアを組んでゲームを楽しむ
「この場合、ノートランプでいいんですよね?」と、先生に聞いたり、自由な雰囲気でブリッジに興じている。
「先生から習ったことを、一つひとつかみしめて、消化しながら、体で覚えていっています。月に一度なので、みるみる上達するというわけではありませんが、夫婦ともども仲の良い方々とゲームできるのが楽しみ。友達との集まりでもっと広まってもいいんじゃないかなって思っています」(ご主人の俊一さん)
 
回を重ねるごとに会話が変わってくる。自然と社交術が身につくのがブリッジ

ゆったりとしたペースで進められるのが、サロンでのブリッジ講習会の良いところ。1ゲーム終わったその場で、振り返りが行われたり、かなりのマイペース。「アナーシークエンスがない場合は、フォースベストからですよね?」と、初心者同士気兼ねなく聞き合ったりできる、とても和やかな雰囲気だ。
「勝つことや、習ったことを実践することばかりに意識がいってしまうと、時にはテーブルの雰囲気が硬くなってしまうことも。けれど、回を重ねるごとに、みなさん余裕が生まれたのか、パートナーへのいたわりや、対戦するペアへの敬意が生まれてきているようです。こんなところもブリッジが世界を代表する社交ゲームと言われる所以ですね」(伊達先生)
 
回を重ねるごとに会話が変わってくる。自然と社交術が身につくのがブリッジ

ワイン片手のアフターブリッジ。料理はすべてサロニエールのお手製
 
ワイン片手のアフターブリッジ。料理はすべてサロニエールのお手製

ロザリウムのブリッジ講習会の楽しみの一つが、アフターブリッジ。小林さんお手製のキッシュやサラダ、取り寄せた食べ頃のチーズをつまみ、ワイン好きの参加者が持ち寄ったワインを片手に会話が弾む。夫婦そろって、ブリッジを媒介に親交を深めている様子を見ると、みなさんの心のゆとり、人生をエンジョイしようという気持ちの豊かさが伝わってくる。 「まずは軽いスイーツとお茶を楽しみながら講義を受け、そのテーマに沿ってゲームをし、アフターゲームではワインを片手にあれこれ話す…。
教室とはまた違った、サロンならではのブリッジの楽しみ方です」(小林さん)
 
 
 
 
 
サロンでブリッジと社交を楽しむ
 
「ブリッジを習い始めて、社交にうってつけのカードゲームだと改めて実感しました。カードを通して、会話が弾むし、内容も豊かなものになります。また、普段の会話は言葉によるものですが、ブリッジの<言葉ではない会話>はさらに相手を理解する力を深めるのではないでしょうか。私自身、ブリッジの面白さがわかってきて、先日、サロンの生徒向けに体験レッスンを開催しました。ブリッジのテーブルを囲むことで、各国の人と人がつながっていく国際交流が個人ベースでも広がっていくといいですね。 将来は、「ロザリウム」で私たちの両親世代の方々を含め、幅広い世代の愛好者がブリッジに興じる機会を持ちたいと思っています。ブリッジというテーマで、人が自然と集う。ブリッジにはそういう大きな力があると思います」(小林さん)
 
今回参加された、小林一久さん・ミチさんご夫妻、黒沢清二さん・久子さんご夫妻、赤松陽一さん・純子さんご夫妻、そして主宰者の小林俊一さん・朋子さんご夫妻
 

今回参加された、
小林一久さん・ミチさんご夫妻
黒沢清二さん・久子さんご夫妻
赤松陽一さん・純子さんご夫妻
そして主宰者の
小林俊一さん・朋子さんご夫妻

 
 
 
 
 
 
 

 
 
VOL.6   古都・鎌倉のサロンのブリッジ講習会
~社交とゆとりを大切にする方々の間でブリッジファンが増えています
 
VOL.5   「もっと開いて!」とお客さまからの要望が続々
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VOL.3   こんなところでも、ブリッジの若い仲間が増えています
東京大学ではコントラクトブリッジの授業が行われています
 
VOL.2   夫婦共通の趣味がコントラクトブリッジ
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VOL.1   自分の能力で勝負が出来る ~始めてみてわかるコントラクトブリッジの魅力~
 
 
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