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                        | カードゲームの授業があり、 単位取得ができることに驚いた
 
 「大学の授業にコントラクトブリッジがあると知って、驚きました。カードゲームが授業の対象になるなんて、ほかの頭脳ゲームとはどう違うのか、興味を持ったんです」と、東大1年生の横田さん。もともとゲーム好きなこともあり、「授業でゲームができるなら、ぜひ受講したい」と履修を申し込んだという。実はこの授業、かなりの人気。昨年の倍率は1.5倍。東大生には頭脳ゲーム好きが多いようだ。
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                        | 今回の最終授業後の親善ゲームで、横田さんとペアを組んだのは田邊さん。彼もまた将棋など頭脳ゲームが子供の頃から好きだったが、「予想以上に頭で考えるところが多いのがブリッジ。だから、大学の授業のテーマにもなるんだと思いました」と、印象を語ってくれた。 |  
                
                    
                        | コントラクトブリッジの基礎を学ぶのは 初めての外国語を習うのに似ている 
 「セブンブリッジやページワンなど、すぐにルールや勝ち方がわかったんです。けれど、コントラクトブリッジの習い始めは、正直、きつかったです。宿題もたくさんありましたし(笑)」と、横田さん。  ブリッジは配られたカードが強ければ勝てるというものではない。ゲラー先生の授業では、ビディングを徹底的に覚えさせる。実戦の経験が少ない東大生たちは、覚えるのにだいぶ苦労させられたようだ。「でも、だんだん楽しくなってきました。ビディングを覚える感覚は、初めて外国語を習う感じに良く似ているんです。外国語ができるようになると、その言葉を話す人とコミュニケーションがとれるようになって、ますます楽しくなります。この感覚がブリッジにもあるんです」。そう田邊さんが話すように、東大生たちはブリッジを通して、「日本語で話す」以外のコミュニケーションの面白さも感じている。
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                        | 精神面での強さも養われるかも… 
 「考える力ももちろんですが、精神的タフさというか、どんなときでも冷静に対処することの大事さも、今回の授業で少しわかりました」(横田さん)。ゲーム開始当初は、ある程度、攻め方のイメージができてはいるものの、ふと集中力が欠けたとき、ガタガタと崩れてしまうという。「そうなってしまうと、立て直せない。でも、上手な人はいつでも沈着冷静に戦術を考えているし、体勢が崩れない。ブリッジは精神修養にもなるかもしれませんね」
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                        | 田邊さんは、「なかなか勝てないのは、経験不足という面も大きい。授業で基礎を学べましたから、次の上達へのステップは実戦を積むことでしょうね」と、自己分析。授業終了後は、「オンラインゲームで世界各国の人たちと、ブリッジを楽しみたい」と話す二人。授業をきっかけにして、新しいブリッジファンの裾野は広がっている。 |  |  | 
                
                    
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                                                | 田邊奨馬さん(右) 東大理1 1年生 横田泰之さん(左) 東大理1 1年生
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                                                | 田邊さんはもともと将棋が趣味。今までやったことのない頭脳ゲームにチャレンジしたいと、履修を申し込んだ。横田さんも頭脳ゲーム好き。ブリッジの「ペアで戦う」ところに興味を持ったとか。 |  |  |  
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                        | 最終の授業は四谷ブリッジセンターでの競技会。その後、東大の職員なども参加した親善ゲームを開催して、1日ゲームを楽しんだ。 |  |