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橋之介のブリッジれぽーと

橋之介のブリッジれぽーと(1)

ボクね、ブリッジを習い始めたばかりなんだよ。
まだよくわからないけど、とっても楽しいよ。これから、ボクがブリッジを勉強していく様子をちょっとずつ紹介していくので読んでね。


注)NECブリッジフェスティバル:毎年2月、横浜市のパシフィコ横浜で開催される国際競技会。第10回を迎えた2005年は16カ国約250名が参加。2006年は2月7日~12日に開催予定。

  

 

今日は、学校はお休みだけど、いつもより早く目が覚めちゃった。だって、今日は初めてブリッジしに行く日なんだもの。みなとみらいのパシフィコ横浜で、いま、おっきなブリッジの大会が開かれていて、今日はパパと一緒にブリッジしに行くことになってるんだ。ボクはブリッジをしたことないから、どきどきしてずいぶん早起きしちゃったよ。でも、そのおかげでたくさん時間があったから、大好きなはちみつトーストをどっさり食べちゃった。『早起きは3分の得』っていうんだっけ?「3分」よりもっと得したみたい。ほんとは「30分」だったのかなぁ。


「さあ、出かけましょう。私は、ウィニーとバレエの発表会だから、終わる頃に車で迎えに行くわ。あなた、試合、がんばってね。橋之介はちゃんと体験教室の先生の言うことをきいて、良い子にしてるのよ」ママが車のキーをパパに渡しながら言った。
「ボクも試合じゃないの?」
「あらあら、試合だと思っていたの?いきなり試合は無理よ。今日は体験教室でブリッジを教えてもらうのよ」
「そうだよ。試合に出られるようになるには、うんと時間がかかるんだ。今日はまず体験教室でブリッジがどんなゲームかを教えてもらおうね。初めてブリッジを体験する人がたくさん来るから、みんなと一緒にやり方を覚えながら遊べばいいんだよ」と、パパがぽんとボクの肩をたたいた。

「なーんだ。ボク、試合だと思ってとっても緊張してたの。心配して損しちゃった」
「お兄ちゃん、あわてんぼね」妹のウィニーに笑われてしまった。
「いいなあ、お兄ちゃん。あたしもブリッジしたい」ウィニーが口をとんがらせた。
「あなたは今日はバレエでしょ。また今度ね」ママはそう言うと、ウィニーの頭をなでた。

 

 

体験教室の会場にやっと着いた。パシフィコって広いなぁ。ママとウィニーと別れてから、うんと歩いちゃった。近くに遊園地があって、おっきな観覧車があるんだ。いつかあれに乗ってみたいなぁ。でも今日はがまん!だって、ブリッジを覚えるんだもん。ボクもパパやママみたいに上手になれるかしら。

 

「あら、マクブリッジさん。おはようございます」
「おはようございます、伊達さん。今日は息子をよろしくお願いします」
「初めまして、橋之介です。よろしくお願いします」
「初めまして。今日は楽しく遊んでいってね」
そっか。ゲームなんだから楽しく遊ばなくっちゃね。上手じゃなくたっていいんだ。
「じゃあ、お昼休みに迎えにくるからね」
「パパも頑張ってね!ばいばーい」

 

朝まだ早いせいかな。教室にはボクの他にまだ3人しかきてなかった。上品な感じのおばあちゃんと、きれいなお姉さん、それからボクよりちょっと年上の男の子だ。講師の先生は伊達愛子先生だ。パパはよく知ってる人みたい。やさしそうな先生だなあ。

 

「今日は、ブリッジを簡単にしたミニブリッジというゲームを体験していただきます。すぐにできるようになりますから、お好きなだけ遊んでいってくださいね」先生の説明が始まった。ちょっとどきどきする。ブリッジは4人でやる。向かい合った人同士はパートナー、つまり味方同士ってこと。カードはジョーカーを除く52枚を使う。カードの強さはAが一番強くて、順番にK、Qとなって、2が一番弱い。うんうん、大丈夫。おうちでときどき見てるから、これは知ってるぞ。ボクのパートナーはきれいなお姉さんの由美子さんだ。

最初はカードを配って、順番に出していく練習をした。一番最初は配った人の左手の人がリードして、あとは時計回りにみんなが順番に出していくの。一番強いカードを出した人が勝ちで、それで1トリック。勝った人がまたリードして、これを13回繰り返す。次に切り札を教わった。最初のやり方は切り札なしだから、ノートランプ(NT)っていうんだ。それから、コントラクトの宣言の仕方、点数のつけ方、あと、えーと、ダミーを教わった。うーん。やるたんびにちょっとずつ難しくなっていくなぁ。でも、他のみんなはよくわかってるみたい。ボクもがんばらなきゃ。でも、あとどれくらい覚えることがあるのかな。あ~、頭がパンクしそう・・・。

 

「リードとかトランプとか、ブリッジの用語は英語なんだね。なんだかおもしろいなぁ。英語も覚えられてちょっとかっこいいな」隣りで健君が言った。
そうか。健君は日本人だから、ミニブリッジと一緒に英語の用語も覚えなきゃならないんだ。でも、おもしろいって。えらいなあ。一度でもう覚えちゃったみたい。ボクは英語はわかるから、ちょっとラッキーだったんだ。

 

「みなさん、覚えが早いですね。これで一通り、ミニブリッジのやり方をお稽古したことになります。どんどんシャッフルして、もっとやってみてください」愛子先生がにこにこしながら言った。
そっかー。これでミニブリッジのやり方は全部だったんだ。これなら、大丈夫かも。

「パートナーと組んで、協力するところがおもしろいですね。パートナーを変えながらもう少し遊びましょう」パートナーの由美子さんが言った。カードドローをして、今度は山田さんとパートナーになった。
「うちは主人と娘がブリッジに夢中ですの。私も仲間に入れてもらおうと思って、習いにきましたのよ」山田さんが言った。
「ボクもパパやママ、それにイギリスのおじいちゃんやおばあちゃんが、みんなブリッジ大好きなの。それで、ボクもやってみたくなったんだ。よろしくお願いします」

ボクたちはそれからどんどんシャッフルしてミニブリッジをした。いつの間にか他にもたくさん人が来ていて、愛子先生や宮田先生は大忙しだ。だんだん楽しくなってきたんだけど、お昼になったのでボクのテーブルは解散することになった。みんなにお礼を言って、さよならした。仲良しになった健君は電話番号を教えてくれた。また、会えるといいな。

 
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